箱根駅伝当日変更は何人まで？なぜ当日変更が多いのか理由を解説！

いよいよ第100回箱根駅伝大会が始まりましたね！

12月29日に各大学の区間エントリーが発表されました。

各大学の区間エントリーはこちら⇒

でも、せっかくエントリーされたのに、走る選手を当日変更する大学が多くないですか？

大学によっては10人のうち半分くらいメンバー変更してるような…

しかもほとんどの大学が当日変更してるような…

観客A

なんで当日変更がこんなに多いの？

観客B

そもそも当日変更って何人までできるの？

疑問ですよね。

そこで今回は、

この2点について解説します！

ぜひ最後までお読みください！

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箱根駅伝当日変更は何人まで？

結論から言うと、箱根駅伝で当日変更できる人数は、

です。

選手の当日変更のルールは、関東学生陸上競技連盟により定められています。

メンバー変更

1) 往路、復路とも、当日レース開始 1 時間 10 分前に受け付ける。
2) 正競技者と補欠競技者の交替は 6 名までとする。なお、1 日に変更できる競技者は 4 名
までとする。
3) 変更は正競技者と補欠競技者との交替のみとし、正競技者間での区間変更は認めない。

関東学生陸上競技連盟公式

くろこ

2日間でMAX６人まで変更していいルールなんだね！

箱根駅伝当日変更までの流れ

チームエントリーから当日までの流れを説明すると、

各大学、箱根駅伝に出走する選手を10名～最大16名登録します。

くろこ

エントリーした選手以外は走れないよ。

最大16名のうち、正競技者10名について、誰がどこの区間を走るか登録します。

正競技者以外は補欠として登録されます。

正競技者で登録されると、別の区間を走ることはできません。

逆に、補欠に登録しておけば、どの区間でも走ることができるので、柔軟にレースに対応できますね。

1日4名まで、2日間で最大6名交代可能なので、例えば、往路で4人変更、復路で2人変更ができますね。

2020年までは、2日で最大4名までの変更しかできないルールだったのですが、第97回大会から6名に変更されました。

メンバーの当日変更が多い理由

では、箱根駅伝でメンバーの当日変更が多いのはなぜでしょうか？

大きく分けてこの2つの理由です。

選手のコンディションによる変更

補欠選手の本来の目的は、正競技者の急な体調不良に備えるものです。

箱根駅伝は、真冬の1月に行われます。

風邪やインフルエンザなど流行りやすい時期だけあって、当日体調を崩してしまう選手はいるでしょう。

正競技者の当日のコンディションが悪ければ、監督が補欠選手と交代させます。

各大学の戦略

近年の箱根駅伝は、体調不良による変更よりもむしろ、

ことが多いようです。

どういうことかというと、

いうことです。

どの区間でも対応できる柔軟力のある選手を補欠におくことで、当日の急なアクシデントに対応することができます。

箱根駅伝は、年々情報戦のようになってきているので、事前に他大学に戦略を立てられないよう、直前まで本当は誰がどこの区間を走るということは内密にされています。

当日変更の作戦は選手の家族にすら秘密にされているようです。

くろこ

箱根を走ると思っていたのに、当日変更されたらショックすぎる…

往路戦略

各大学ともに『主力選手は往路に配置する』というのが一般的のようです。

往路であまりに差をつけられた場合、復路で巻き返すのは非常に困難だからです。

往路で当日変更される場合は、体調不良を覗けば、事前に決まっていることが多く、選手たちにも事前に知らされている場合が多いです。この変更ありきで登録される選手は「偵察メンバー」と呼ばれてます。

陸上競技Ｗｅｂメディア「月陸Online」の企画で『データで見る箱根駅伝当日エントリー変更』というものがあり、2007年～2014年までの14年間のデータを基に、どの区間で何人当日エントリー変更が行われたかを調べたものがありました。

これは、14年間で参加した294チーム（選手2940人）での割合です。

１区　53人（18.0％）
２区　16人（5.4％）
３区　99人（33.7％）
４区　89人（30.3％）
５区　26人（8.8％）
６区　60人（20.4％）
７区　126人（42.9％）
８区　127人（43.2％）
９区　98人（33.3％）
10区　102人（34.7％）

月陸Onlineより引用

データを見ると、2区、5区で選手を変更させることは少ないと分かります。

2区は「エース区間」として有名で、5区も箱根の山を登って行く特殊な区間です。

この区間は、主力選手、山登りの素質がある選手をはじめから配置しているのでしょう。

逆に、往路で当日変更が行われる可能性が高いのは、「3区」、「4区」でしょうか。

このあたりの区間で、大学間での駆け引きが行われるようです。

復路戦略

復路戦略はもう少し複雑です。

往路のように事前に決まっている場合もありますが、前日の往路の成績を踏まえて監督が判断します。

集団で走ることになるのか、1人単独で走り続けるのかでも、選手の適性は違います。

前者の場合、集団に食らいついていけるスタミナのある選手が向いていますし、後者の場合は一人でもペースを崩さない走りができる選手が向いています。

また、勝負が圧倒的についている場合は、来年に向けて下級生に経験を積ませるという戦略もあり得ます。

先ほどの月陸Onlineのデータで見ても、復路の選手交代率は高めです。

様々な状況に応じて、適正な配置を考えるのが、監督の指揮官としての腕の見せ所でもあります。

箱根駅伝当日変更に対する監督の考え

このように、メンバーの当日変更は戦略的に実行されることが多いようですが、各大学の監督たちは、どのように考えているのでしょうか。

前回の第99回大会では、予め当日変更はしないと決めていた大学もありました。

立教大学や創価大学です。

こうして見ると、監督によって、当日変更の考え方は様々ですね！

2023箱根駅伝の当日変更

2023年に、実際各大学でどれくらい当日変更が行われたか見てみましょう！

当日変更した人数

関東学生連合を除いた参加チーム20校で、それぞれ何人当日変更したかまとめると・・・

こうして見ると、当日変更の上限6名を使い切っている大学はほとんどいませんね。

2チームだけでした！

当日変更を行っていない大学もあります。

１番多かったのは、4名変更ですね。

特に順位の高い大学ほど、6名枠を使い切らないようです。

区間別当日変更した人数

次に、どの区間で何人当日変更が行われたかまとめました。

区間別変更人数

• １区　４人（20％）
• ２区　６人（30％）
• ３区　１０人（50％）
• ４区　１１人（55％）
• ５区　５人（25％）
• ６区　４人（20％）
• ７区　９人（45％）
• ８区　１１人（55％）
• ９区　６人（30％）
• １０区　９人（45％）

一番当日変更された区間は、4区と8区でした。

半分以上のチームがメンバーを変更していますね！

意外だったのは、2区や5区でも4分の1程度のチームが当日変更していたことです。

月陸onlineの過去１４年調べの傾向とは少し差がありますね。

エース級の選手や登りに強い選手が増え、各チームの選手層が厚くなってきたためかもしれません。

2023年当日変更の感想

個人的に気になったことは、

意外と4年生も当日変更で外されている

ということ。

大学生活最後の箱根駅伝で走れないってツライだろうなと考えてしまいました。

そう考えると、この当日変更ルールって鬼畜な面がありますよね。

家族にも秘密にされているのがキツイ・・・。

自分の息子が走ると期待していたら、突然当日変更された時のガッカリ感といったら。

そう考えると、この当日変更という制度、一般の観客には面白いけど、当人や家族にとっては厳しいルールだなと思ってしまいました。

リンク

2024年各大学の当日変更メンバー＜最新＞

2024年第100回箱根駅伝の当時変更メンバーを更新しました！（2024.1.2）

駒澤大学　

中央大学　

青山学院大学　

國學院大學　

順天堂大学

早稲田大学　

法政大学　５名

創価大学　０名

当日変更なし

城西大学　

東洋大学

大東文化大学

明治大学

帝京大学

日本体育大学

日本大学

立教大学

神奈川大学

国士舘大学

中央学院大学

東海大学

東京農業大学

駿河大学

山梨学院大学　

箱根駅伝当日変更　まとめ

いかがでしたでしょうか？

今回は、箱根駅伝のエントリーが当日変更されているのを見て、

について解説しました。

箱根駅伝のルールが自体が、当日変更OK!になっているので、活用しないと損というわけですね！

体調不良で当日変更することもありますが、大体は、

によるものだと分かりました。

こういった駆け引きがあるところも箱根駅伝の面白さのひとつですね！

ただ、当日変更されてしまった選手の方の気持ちを考えると、ちょっと切ないですが。

今回は以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました！

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