お正月といえば、箱根駅伝を観てる人、多いですよね。
我が家の正月も、祖母の家に集まると必ずテレビで箱根駅伝が流れていました。
なぜかみんな箱根駅伝つけてるイメージです。
でも、箱根駅伝ってなんでそんな人気なの?
本当に面白いの?
なーーんて声も聞こえてきそうですよね!
分かります。
今でこそ箱根ファンの私も数年前は同じ疑問を抱いていました。
しかし、視聴率が高いのは事実!
今回は、箱根駅伝の面白さや見どころというより、
箱根駅伝という番組が、テレビで高視聴率の理由を徹底解説したいと思います!
箱根駅伝の人気の高さ
箱根駅伝と並んで大学3大駅伝と言われる『出雲駅伝』や『全日本大学駅伝』の視聴率と比較してみました。
駅伝名 | 日程 | 放送時間 | 番組平均 個人視聴率(%) | 番組平均 世帯視聴率(%) | 放送局 |
箱根駅伝(往路) | 23/1/02(月) | 7:50-14:05 | 16.7 | 27.5 | 日本テレビ |
箱根駅伝(復路) | 23/1/03(火) | 7:50-14:18 | 17.9 | 29.6 | 日本テレビ |
出雲駅伝 | 23/10/09(月) | 13:00-15:25 | 3.8 | 6.9 | フジテレビ |
全日本大学駅伝 | 22/11/06(日) | 8:05-14:40 | 5.7 | 10.3 | テレビ朝日 |
すごく視聴率高いですよね。
箱根駅伝1日だけで、出雲駅伝の約4倍、全日本大学駅伝の3倍の人気があることが分かります。
この視聴率は、他のテレビ番組と比較しても異常に高いのが分かります!
同時期の年末年始の番組で、箱根駅伝に勝てるのは、大晦日のNHK紅白歌合戦だけでした!
(参考)
※2022NHK紅白歌合戦の視聴率は、個人平均が26.0%、世帯平均が35.3%です。
(ビデオリサーチ調べ【関東】による)
数ある年末年始特番を差し置いて、2位の視聴率をたたき出しています!!
箱根駅伝の2つの視聴者層
箱根駅伝を見ている視聴者層を大きく2つに分類すると、
・元々陸上競技や駅伝が好きな人(陸上ファン層)
・陸上に詳しくないけど、箱根駅伝は見る人(一般層)
に分けることができます。
他2駅伝の視聴率を参考にすると、箱根駅伝の個人平均視聴率約17%のうち5~6%は、陸上ファンであると推察します。
残りの10%強が、特に駅伝の熱烈ファンではないけど、箱根駅伝は好き!(観てる!)という人たちです。
一般層の箱根ファンが多いんだね!
一般層の人たちはなぜ箱根駅伝を観るのでしょうか?
箱根駅伝の視聴率が高い理由5選
箱根駅伝の視聴率が高い理由は以下の5つであると考えます。
・放送日が正月
・視聴者に年配者が多い
・テレビ局の演出が上手い
・ルールによる感動ポイント
・中継の網羅性
それぞれ詳しく見ていきましょう。
放送日が正月
他駅伝に比べ、圧倒的に視聴率が高い理由はまずこれだと思います!
放送日がお正月である
ということ!
正月に放送されることで箱根駅伝の視聴率が上がる要因は、次の3つです。
・視聴者の絶対数が多いこと
・ライバル番組が少ないこと
ほとんどの人がお休みのうえ、自宅や実家に帰省して家族と過ごす率が高いでしょう。
お店も休みで外出する場所もない、とりあえずテレビでも見るかとなりがちです。
普段の時期より、圧倒的にテレビを見る視聴者の数が多いと言えます。
お正月って面白いテレビやってないなって思ったりしませんか?
年明けの新ドラマも基本1月4日以降。
パッと注目を引くような内容の番組が少ない(失礼)ので、消去法で箱根駅伝を見る家庭もあるでしょう。(失礼)
視聴者に年配者が多い
少し前の調査ですが、しらべぇ編集部が2018年に20~60代の男女1,344名のうち、各年代で『箱根駅伝が好きな人』の割合を調査しているものがありました。
Sirabeeニュースより引用
これを見ると、50代以降は3分の1、60代以降は半数が箱根駅伝ファンということになります。
2024年、日本の50代以上の人口は全体の約50%を占めています。
人口の50%の年齢層でこれだけ人気が高いとなると、視聴率が高いのも納得です。
テレビ局の演出が上手い
箱根駅伝は、日本テレビの努力によって「ただ大学生が走る番組」から「感動のドキュメンタリー番組」へと跳躍しています。そこが人気の秘訣です。
箱根駅伝をもっと楽しむために、年末~大会後にかけて箱根駅伝の関連番組が放送されます。
箱根駅伝のルールや見どころの解説、注目選手の紹介や、レースの舞台裏など!
レース前の特番で箱根駅伝に対する興味関心を高め、レース後の番組で、来年へとファンを繋ぎます。
箱根駅伝は、実況中継の合間に選手一人一人の紹介エピソードを挟みます。
生い立ちや、箱根を目指したきっかけ、家族、仲間、箱根に対する想いなど。
日テレアナウンサー部が総勢で調査しているだけあって、内容が濃い!!
エピソードを聞くと、不思議と選手に感情移入して応援したくなるんですよね。
スタート前と、復路の途中で「箱根駅伝・今昔物語」という3分程度のコンテンツが配信されます。
往路に比べ、復路は選手間の距離が開いてしまい、レースに動きがない時間があるんですよね。
場繋ぎとして用意されたコンテンツですが、これを楽しみにしている年配者は多い印象です。
視聴者を飽きさせないための工夫がされていますね。
箱根駅伝の視聴率が高い理由は、日本テレビ局の相当な努力と演出によるものだと思います。
ルールによる感動ポイント
箱根駅伝が人気の理由として、ルールによる感動が生まれやすいということが挙げられます。
マラソンのようにただタイムを競うのではなく、仲間に襷を繋ぐという目的があるからこそ感動が生まれます。
特に視聴者が注目するポイントは以下の4つでしょう。
箱根駅伝には、繰り上げスタートというルールがあります。
襷を受け渡しする中継所に一番早く到達した選手から一定時間が経つと、自動的にスタートさせられてしまうというルールです。
前の走者が実際に襷を手渡せないまま、次の走者が出発してしまう・・・。
ギリギリ間に合うかどうかの瀬戸際は、ハラハラの連続です。
箱根駅伝は距離が長いこと、真冬であること、箱根山の上り下りがあること、などからよくレース途中で体調を崩してしまう選手がいます。
ですが、仲間に襷を渡したいという一心で、必死に走り続けようとするんですよね。
どうしても無理だと監督が判断すると強制的に棄権させられます。
悔し泣きする選手の姿に、視聴者は感動を覚えずにはいられません。
箱根駅伝では、上位10校まで来年の箱根駅伝に予選なしで参加できる権利(シード権)が与えられます。
11位の大学は、また来年予選会で勝ち上がらなければ本選に出ることができません。
10位と11位では、天と地の差のため、この順位争い大変注目されます。
明らかにタイム差があればまだしも、ほぼ同列で走っている場合、最後まで手に汗握る展開が続きます。
箱根駅伝が面白い理由は、順位変動が起きやすいからとも言えます。
距離が長いうえ、坂道や海からの風の影響で、誰がどうなるか分かりません。
出だし順調でもラストで失速する選手もいれば、ペースを抑えて最後で一気に抜き去る選手もいます。
特に5区の山登りでは、平地の戦いとは全然違う結果になりがちです。
データからは予測がつかない番狂わせが面白いポイントです!
中継の網羅性
通常のマラソン大会などであれば、上位を走る走者にほとんどスポットが当たり、中位、下位走者の状況まで詳しく実況されることは稀です。
けれども、箱根駅伝は日テレによる大規模な放送体制のおかげで、下位走者の順位変動の様子まで見逃しません。
(日テレの放送体制は)中央の放送センターに加え、数十の中継ポイントの設置。用いられる機材も、映像カメラをはじめ放送に使われるさまざまなツールが用意され、さらに移動中継車やオートバイ、ヘリコプターといった中継車両も大変な数が導入されます。
d’s jOURNALより引用
めちゃくちゃお金かけてるね!!
例え下位でも自分の大学の選手が中継されれば、嬉しいし見たくなりますよね。
全順位の選手の中継があることで、よりたくさんの感動が生れるのでしょう。
箱根駅伝人気の理由 まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、「箱根駅伝が人気の理由」を5つ紹介しました。
- 放送日が正月
- 視聴者に年配者が多い
- テレビ局の演出が上手い
- ルールによる感動の注目ポイント
- 中継の網羅性
第100回大会ではどんなドラマが生まれるのか楽しみですね!
これからも応援していきましょう!
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