2025箱根駅伝の出場校はなぜ関東だけ?全国化されても関東の大学だけだった理由とは

※記事内にプロモーション(Amazonアソシエイト含む)を掲載してい場合あります

お正月の恒例と言えば、箱根駅伝の観戦!というように、箱根駅伝は大変人気のあるイベントです!

我が家でも、毎年テレビで見ていますが、そういえば、

なんで関東の大学しか出ないんだろう?

と疑問に思ったことはありませんか?

くま太
くま太

関東の大学が強いからじゃないの?

結論から言うと、箱根駅伝はこれまでルール上『関東の大学』しか出られませんでした!

しかし、2024年の記念すべき第100回目の大会では、ルールが変更され全国の大学が参加可能となりました!!!

にもかかわらず、結局本選に出場するのは、関東の大学のみです!

くま太
くま太

全国化の意味ないじゃん。

そこで今回は、箱根駅伝について

これまで関東以外の大学が出場できなかった理由と、

・全国化されても関東の大学だけだった理由

について解説します。

ぜひ、最後までお読み下さい!

箱根駅伝の出場校はなぜ関東だけ

箱根駅伝に、これまで関東以外の大学が出場できなかった理由は、

箱根駅伝が『関東学生陸上競技連盟』の主催だからです。

(以下、「関東学連」と呼びます。)

関東学生陸上競技連盟とは?

東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県に本部を置く大学・大学院・短期大学及び高等専門学校(第4・5学年)が公認している陸上競技関連の競技部で構成されているスポーツ団体。

Wikipedia調べ

箱根駅伝って、実は関東の地方大会だったんですね!

くろこ
くろこ

全国区の大会かと思ってたよ。

箱根駅伝の参加資格は、箱根駅伝の規定で決められています!

競技者は次の参加資格を満たしている必要がある。

  1. 競技者の所属校が関東学連加盟校で競技者は当該年度の登録を完了していること(内規第4条
Wikipedia調べ

箱根駅伝に参加できる大学は、関東学連の加盟校でないといけないんです!

関東学連の加盟校とは、関東の1都7県に所属する大学等ですね。

1都7県とは、東京都・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・神奈川県・山梨県のこと。

くろこ
くろこ

山梨県も関東に含まれるんだね!

つまり、関東の1都7県以外の大学は、参加資格がないのです。

関東以外の大学が出場した例

箱根駅伝は、基本的に関東の大学しか出場できませんが、過去に4回だけ、関東以外の大学が出場したことがあります。

  • 1928年 第9回大会 関西大学
  • 1931年 第12回大会 関西大学
  • 1932年 第13回大会 関西大学
  • 1964年 第40回大会 立命館大学、福岡大学

これらの4回は、特別招待という形で、関東以外の大学が招かれて出場しています。

戦前は、参加校が少なかったという背景などがあったようです。

つまり、現在のように予選会を勝ち抜いて、関東以外の大学が出場したことは一度もありません

第100回箱根駅伝は全国化決定

2024年の第100回箱根駅伝大会は、

全国化され、初めて関東以外の大学にも門戸が開かれました!

実は、箱根駅伝が関東の大学に限定されている点は以前から、問題視されていました。

だっておかしいですよね?

箱根駅伝・出雲駅伝・全日本大学駅伝の3つを大学三大駅伝と呼び、制覇すると「三冠」と称えられるのに、

関東以外の大学は、そのうち2大会しか参加できないんですよ。

どんなに頑張っても2冠止まりです。

このせいで、全国の優秀な男子長距離選手が関東の大学に進学し、東京と地方大学の差がどんどん広がっているようです。

こういった問題を受けて、関東学連はついに第100回という記念の年に、全国の大学が参加できるよう決定しました!

第100回箱根駅伝における変更点

第100回大会の変更点は以下の3つです。

・出場校が3枠増加(20校⇒23校に)

・参加資格が関東から全国の大学へ

・関東学生学連合(学連選抜)チームの廃止

1つずつ解説します。

変更点1:出場校が3枠増加

これまで、箱根駅伝本選は、前回大会で10位以内に入った10校(シード校)と、予選会で勝ち抜いた10校が参加していました。

ですが、2024年は予選会で13位までに入った大学が出場できるようになりました!

1月の本戦に出場できる大学が3校増えたんですね。

前回大会で20位前後だった大学には大きなチャンスです!!

変更点2:参加資格が関東から全国の大学へ

先ほど触れたとおり、参加資格が、「関東学生陸上競技連盟男子登録者」から「日本学生陸上競技連合男子登録者」となりました。

これにより、関東以外の大学も10月の箱根予選会に出場し、予選会で13校以内に入れば、年明けの本戦に出場できることになりました。

変更点3:関東学生学連合(学連選抜)チームの廃止

第100回大会では、関東学生連合(学連選抜)チームが廃止されることになりました!

関東学生連合チームとは?

箱根駅伝の予選会を通過できなかった大学のうち、成績上位者10名で構成されるチームのことです。

個人タイムが優秀な順に選ばれるので、各大学の選手が混じっています。

廃止された理由については、こちらを参考にしてください。

箱根駅伝の全国化は今後も続く?

関東学連は、箱根駅伝の全国化を「第100回大会限り」と発表しています。

つまり、

箱根駅伝の全国化は、今後は続かない

ということです。

今回の全国化は、100回大会の記念イベントとして、パフォーマンス的に行われただけのようです!

この決定は、以前から箱根の全国化を訴えていた方々から猛反発を食らいました

青山学院大学の原監督のツイートです。↓

また、元マラソンランナーの有森裕子さんは、『箱根駅伝の全国化、1回だけでは何も残らない!誰のための駅伝なのか?!』と疑問を呈しています。

箱根駅伝の全国化は、色々と問題が多いようですが、せっかく門戸を開いたのに、継続されないのは、非常に残念ですね。

箱根駅伝 全国化しても関東の大学だけだった理由

2023年10月に行われた第100回箱根駅伝の予選会には、関東以外から11校の大学しか参加していませんでした。

全国にしては少ないですよね。

しかも、

関東以外の11校すべて、予選落ちしてしまいました。

関東以外の大学の予選結果

  • 27位 京都産業大(関西)
  • 34位 立命館大 (関西)
  • 35位 皇學館大 (東海)
  • 37位 札幌学院大 (北海道)
  • 39位 日本文理大 (九州)
  • 43位 大阪経済大 (関西)
  • 44位 中京大 (東海)
  • 45位 環太平洋大 (中国四国)
  • 46位 愛知工業大 (東海)
  • 47位 信州大 (北信越)
  • 55位 放送大学関西 (関西)

※上位13校までが本戦に出場できます。

くろこ
くろこ

せっかく全国化されたのに、結局関東の大学だけ?!

どうして、関東以外の大学からの参加が少なく、予選を勝ち上がれなかったのでしょうか。

理由は以下の4つ考えられます。

・箱根駅伝全国化の発表が遅すぎる

・箱根駅伝のコースが特殊

・箱根駅伝の全国化が1回限り

・優秀な選手の東京一極集中化

それぞれ詳しく見ていきましょう。

理由1:箱根駅伝全国化の発表が遅すぎる

関東学連は、2022年6月30日に、第100回箱根駅伝の全国化を発表しました。

この発表から予選会までは、1年4ヶ月しかありません。

全国化の発表が直前過ぎました。

素人感覚では、1年あれば余裕では?と思うかもしれませんが、実際箱根を目指そうと思うと、4~5年前にはアナウンスしてくれないと、実現できません。

というのも、箱根の予選会に出場できるチームにはルールがあって、

・各校エントリー者は10名以上14名以下

・エントリー者は10000m34分00秒以内の公認記録を有していること

最低10人以上メンバーを揃えられる大学でないと、そもそもエントリーができないのです!!

1年前にいきなり出場権を与えられても、出場できる大学は限られそうですね。

理由2:箱根駅伝のコースが特殊

箱根駅伝は、他の駅伝大会に比べ、1区間の距離が長いうえ、箱根の山の上り下りがあり、かなり特殊なコース設定がされています。

他の2つの大学駅伝と比較してみました。

<出雲駅伝>

 6区間45.1km (1区間平均7.52km) 高低差18m

<全日本大学駅伝>

 8区間106.8km (1区間平均13.35km) 高低差26m

<箱根駅伝>

 10区間217.1km (1区間平均21.71km) 高低差800m

箱根駅伝は、1区間がハーフマラソン級に長いですね!

出雲駅伝の倍以上の距離です。

高低差もすさまじい。

出雲駅伝や全日本大学駅伝に参加している大学であっても、箱根駅伝専門の対策を行っていないと参加は厳しいのかもしれません。

理由3:箱根駅伝の全国化が1回限り

箱根駅伝の全国化が第100回大会の1回限りという点も問題です。

今後ずっと全国化されるのであれば、関東以外の大学も本腰を入れて箱根対策に取り組めますが、

1回限りの大会のために、練習メニューを箱根専用にするわけにはいきません

関東以外の大学が二の足を踏むのは、そのあたりかもしれません。

理由4:優秀な選手の東京一極集中化

関東以外の大学が予選で勝ち上がれなかったのは、

優秀な選手が関東に集中しているから仕方ないのかもしれません。

高校生で有望な長距離ランナーの多くが関東の大学に進学します

これまで関東の大学でなければ、箱根駅伝に出場できなかったのですから当然です。

必然的に、関東以外の大学の選手層は薄くなりがちですよね。

箱根駅伝が今後も全国化されれば、状況は変わってくるのかもしれませんが、優秀な選手の関東一極化は今後も続きそうです。

箱根駅伝関東の大学だけ まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、箱根駅伝について

これまで関東以外の大学が出場できなかった理由と、

・全国化されても関東の大学だけだった理由

について解説しました。

これまで箱根駅伝に関東以外の大学が出場できなかった理由は、

箱根駅伝が『関東学生陸上競技連盟』の主催だから

でしたね。

第100回大会で全国化されたにも関わらず、本戦出場は関東の大学だけでしたね。

関東以外の大学の参加が少なかった理由と、予選を勝ち抜けなかった理由は、以下の4つと考えられます。

・箱根駅伝全国化の発表が遅すぎる

・箱根駅伝のコースが特殊

・箱根駅伝の全国化が1回限り

・優秀な選手の東京一極集中化

全国化は第100回大会限りのようですが、今後変更されていく可能性はあります。

注目ですね!

以上、箱根駅伝に関東の大学しか出ない理由の考察でした。

最後までお読みいただきありがとうございました!

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です