※本記事はプロモーションを含みます。
この記事では、
『魔女の宅急便の原作者が激怒した理由は?原作との違い5選!』
と題して、スタジオジブリの名作『魔女の宅急便』の原作者が激怒した理由と、アニメ(映画)と原作の違いについて紹介していきます!
スタジオジブリの名作『魔女の宅急便』は、宮崎駿監督のオリジナルアニメではなく、原作の小説を基に作られています。
実は、この小説を映画化した際に、原作者が激怒したという噂があるようです。
原作との違いが原因かな?
そこで今回は、
・『魔女の宅急便』の原作者が激怒した理由
・『魔女の宅急便』の原作と映画の違い5選
について、詳しくご紹介します。
記事内に少し原作のネタバレを含みますのでご注意ください!
魔女の宅急便の原作者が激怒した理由は?
『魔女の宅急便』の映画化に際して、原作者が激怒したという噂があります。
結論から言うと、
映画の内容が原作と異なるため、制作段階で原作者が不満を持ったことから『激怒した』と言われているようです。
ただ、表現は少々誇張されており、実際には激怒というほどではなく、脚本に対し原作者の角野英子さんが難色を示すことがあったというのが、正しいようです。
ジブリから映画化のお誘いがあった時、原作者の角野さんは少し不安があったようです。
理由は、『宮崎駿監督は、原作を変える人』という噂があったから。
原作者にとって、自分の小説の設定や世界観を大きく変えられるのは非常に抵抗感がありますよね。
しかし、娘さんがジブリ映画のファンで、娘さんの強い勧めもあって映画化することを承諾したそうです。
原作者が提示した条件
映画化するにあたって、角野さんは4つの条件を提示しました。
①タイトル『魔女の宅急便』を変更しないこと
②主人公キキの名前を変えないこと
③キキという少女が持つ世界観を変えないこと
④キキが実家から旅立つとき木の上の鐘を鳴らすこと
この条件はどれも守られてるね!
最初に提示した4つの条件は守られましたが、実際には、原作に忠実なストーリーではなく、ジブリオリジナルの要素がいくつか加えられたため、角野さんは不満を感じたそうです。
特に大きい変更点が、ラストシーンの飛行船から宙づりになっている『トンボ』をキキがブラシデッキに乗って助けるというシーンです。
このシーンは、原作にはありません!
原作とは大きくかけ離れた設定に、制作側でも賛否両論があったそうです。
宮崎駿監督の説得
難色を示す原作者角野さんを説得するため、ジブリ側も精一杯交渉・説得を行いました。
たとえば…
・角野さんの自宅に監督自ら赴いて説得する
・角野さんをスタジオに招待する など。
度重なる交渉の結果、最後には角野さんも納得し、宮崎駿監督を信頼して全権を託したそうです。
原作者インタビューで、角野さんはこう答えています。
アニメーションにおける物語性と書物における物語性はちがうものだと分かった
『宮崎駿全書』(叶精二/著 フィルムアート社 2006.3)
映画は映画、小説は小説として、異なる魅力があるということでしょう。
いずれにしても、ジブリ側の粘り強い説得の甲斐あって、原作者の合意は得られたようです。
原作者の初見は『あれ?』
原作者角野さんが、初めて映画『魔女の宅急便』を見て抱いた感想は『あれ?』だったそうです。
思っていた以上に、原作とかけ離れた設定に、少し驚いたそうです。
雑誌のインタビューではこのように答えていました。
――映画をご覧になった時は、どんな印象でしたか?
【角野栄子】「あれ?」と思いました。私だったらこうしないなと思うところもあって。
yahooニュースより引用
やっぱり角野さんのイメージとは少し違ってたんだね。
ですが、そのことに対して怒りはなかったようです。
すぐに小説と映画は別物だと考え直し、映画としての『魔女の宅急便』を高く評価していました。
でも、あれは宮崎さんの作品だからと、すぐ切り替えました。それに、映画としてはよくできていると思いました。
自分の原作だから言うわけじゃないけど、宮崎さんの作品の中で一番良いと思います。難しいことを考えずに、ファミリーで楽しんで観られますから。
yahooニュースより引用
実際、1989年に公開された『魔女の宅急便』は興行収入21.7億円を記録し、この年の邦画ランキングでは1位に輝きました!
それまで、少しマイナーな印象だったジブリ映画がファミリー層に大ウケし、スタジオジブリ人気の火付け役になったと言えます。
魔女の宅急便は、ジブリの代表作になったよね。
魔女の宅急便:原作と映画の違い
それでは、原作者角野栄子さんも感じた、原作とアニメ(映画)の違いをご紹介します。
細々した設定の違いは無数にありますが、大きく分けると以下の5つでしょう。
①原作には映画の『その後』がある
②キキの見た目
③トンボのキャラクター
④ジジとの会話
⑤ジブリオリジナルエピソード
それぞれ詳しく見ていきましょう!
原作との違い①:原作には映画の『その後』がある
角野栄子さん著書の『魔女の宅急便』は全6巻の長編大作で、映画化されたのはその一部です。
つまり、原作には映画で観たキキの物語に『その後』があるのです!
映画は原作の(1巻~2巻)のエピソードが描かれただけで、原作はキキが35歳になるまで物語は続きます。
小説自体も24年間という長期に渡って描かれたそうです!
少女から大人になるまでのキキの成長が紡がれ、最終的にキキは結婚し『双子のママ』になります!
映画では描かれていませんが、原作では、キキとトンボのその後の物語があります!
13歳頃の2人は完全にただの友人でしたね!
原作では大人になった2人は、遠距離恋愛を経て結婚します。
次に、キキの魔法についても映画のその後があります。
映画で登場したキキは『飛ぶ以外取り柄がない』魔女の女の子として描かれていました。
原作では、その後キキのお母さんと同じように、魔法の薬を作れるように成長します。
原作との違い②:キキの見た目
原作と映画の大きな違いの2つ目として、
キキの見た目の違いがあります!
まず、映画のキキは、ショートカットの髪に赤い大きなリボンをつけていましたね。
活発で少しシャイな部分もある魅力的な女の子です。
一方、原作のキキは、黒いロングヘアに黒いリボンを付けています。
より魔女らしいシックな装いですね。
原作との違い③:トンボのキャラクター
3つ目の違いが
トンボのキャラクターです。
映画のトンボは、明るく積極的で少し不良っぽいところもありましたね。
また、飛行機の研究に熱心でした。
一方、原作のトンボは少し気弱な少年で、魔女のほうきの研究をしています。
性格が真逆だね!
これは、映画が制作された当時、不良っぽい男の子がモテるという社会背景を取り入れたようです。
原作との違い④:ジジとの会話
映画で登場した黒猫のジジは、途中からキキと話せなくなってしまいましたね。
一方で原作のジジは、最後までキキと会話ができるんです。
なんで映画のジジは話せなくなったの?
実は、このジジの会話設定が、原作と映画で大きく異なります。
映画:キキの心の声
原作:ジジ自身が話している
映画では、キキはずっと自分の声であるジジと対話することで、気持ちや考えを整理していました。
成長と共に、対話が必要なくなったため、ジジ(自分の声)が聞こえなくなったという解釈です。
一方、原作では、魔女が恋をすると会話ができなくなります!
原作でも、ジジと話せなくなる期間はありましたが、その後また話せるようになりました。
原作との違い⑤:ジブリオリジナルエピソード
1番大きな原作と映画の違いは、
ジブリのオリジナルエピソードがあることです。
大きく2つあるのでご紹介します。
①ニシンのパイのエピソード
②トンボの救出シーン
映画『魔女の宅急便』で有名なニシンのパイに関するエピソードも映画オリジナルです。
キキが老婦人を手伝って焼いたニシンのパイを配達するも、孫娘にいらないと言われショックを受けるシーンでした。
これも原作にはありません!
もう1つの映画オリジナルが、前項でも触れたクライマックスの『トンボ救出シーン』です。
本来、原作に忠実に進めるのであれば、老婦人からお礼のケーキを受け取るところで終了だったようです。
ただ、最後に活劇を持ってくることで、エンタメ性が高まり、映画としての完成度を高める結果となりました。
魔女の宅急便の原作者が激怒した理由は? まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、『魔女の宅急便の原作者が激怒した理由は?原作との違い4選!』と題して、スタジオジブリの名作『魔女の宅急便』の原作者が激怒した理由と、アニメ(映画)と原作の違いについて紹介しました。
映画『魔女の宅急便』は原作を活かしつつも、宮崎駿監督独自の感性が盛り込まれて大人気となったんですね!
原作者・激怒の真相は、宮崎駿監督と原作者との意見の相違を、世間が少し誇張して捉えただけのようでしたね。
ぜひ、原作も手に取って、映画との違いを見つけてみてください!