メアリと魔女の花がひどい理由7選!何がひどいのか悪評をまとめてみた。

2023年12月15日の金曜ロードショーで、『メアリと魔女の花』が放送されましたね。!

この作品、ジブリファンなら一度は観たことある人も多いのではないでしょうか?

私も以前テレビで放送された時に1度観た記憶があります!

くろこ
くろこ

うーん、普通に面白かった気がするよ?

ところが、口コミを見ると、意外と批判コメントが多い!!

もちろん好評の意見もあるんですが、見事に賛否両論で分かれていますね(笑)!

一部からは、

メアリと魔女の花はひどい

とまで言われてしまっています!

何が一体そんなにひどいのか?

今回は、一部で『メアリと魔女の花』が「ひどい」と酷評されている理由について、徹底考察します!

ぜひ最後までお付き合いください!

メアリと魔女の花とは

はじめに断っておきますが、メアリと魔女の花は、ジブリ作品ではありません。

『借りぐらしのアリエッティ』や『思い出のマーニー』の監督をした米林宏昌監督の作品で、正確にはスタジオポノックで制作された魔女や魔法がテーマの作品です。

とはいえ、キャッチコピーは、『魔女、ふたたび。

ジブリ作品で有名な『魔女の宅急便』を意識したフレーズになっていますね。

・公開日:2017年7月8日

・制作会社:スタジオポノック

・監督/脚本:米林宏昌

メアリと魔女の花の簡単なあらすじを紹介します。

メアリと魔女の花 あらすじ

ストーリーは、数十年前の描写から始まります。

ある魔女が、『夜間飛行』という青い花を盗んで逃亡中に力尽き、地上に落ちてしまいます。

物語は現在になり、メアリというドジな少女が森でこの『夜間飛行』の花を見つけます。

『夜間飛行』の持つ強力な魔法の力で、メアリはほうきで魔法の国に飛んでいってしまい、優秀な魔法使いだと誤解され、魔法大学に入学を勧められます。

ところが、『夜間飛行』の存在を知った校長は態度を豹変させ、花を手に入れようとメアリの友人のピーターを人質に取ります。

作中、メアリはかつて『夜間飛行』の花を盗んだ魔女が、自分の大叔母であることを知ります。

大叔母の協力もあり、『夜間飛行』の魔法の力で無事ピーターを救出したメアリは、魔法大学を崩壊させ、すべての魔法の力を消し去ります。

こうして、メアリはピーターと日常の生活に戻っていくという話です。

メアリと魔女の花 ジブリ作品じゃない

繰り返しますが、「メアリと魔女の花」はジブリ作品ではありません

元ジブリの西村義明プロデューサーが作った、スタジオポノックの長編第1作目です。

米林監督も20年ジブリに携わっているし、スタッフも8割が元ジブリメンバーなので、作風がジブリに似てしまうのは仕方ないでしょう。

とはいえ、別会社になったので、ジブリとは全く方向性を変えてスタートするのかと思いきや・・・

監督は、ジブリで培った技術や良さなどは生かしていきたいと考えているようです。

あえてジブリっぽさを残している、と言えますね。

くろこ
くろこ

ジブリをパクったんじゃなくて、わざとジブリ風に作ってるんだね!

メアリと魔女の花 注目度は高かった

スタジオジブリの元監督と、ジブリの後継会社スタジオポノックの第一作目というだけあって、世間の前評判は非常に高かったようです。

魔女の宅急便やハウルのうごく城など、ジブリ作品のいいところを凝縮した作品として宣伝されていたため、ジブリファンの関心は高かったと思います。

海外からもオファーが殺到

メアリと魔女の花が放映される半年前に、海外に向けて数十秒の特報映像を配信したところ反響が大きく、世界130ケ国・地域でも公開されることになったそうです。

くろこ
くろこ

それだけ、ジブリ作品は海外の国々で愛されていたということだね。

メアリと魔女の花 興行収入

メアリと魔女の花の最終的な興行収入は、32億9000万円だったようです。

規模感が分かりづらいので、歴代のジブリ作品の興行収入と比較してみましょう!

ジブリ興行収入ランキング

1位:千と千尋の神隠し 304億円

2位:ハウルの動く城 196億円

3位:もののけ姫 193億円

4位;崖の上のポニョ 155億円

5位:風立ちぬ 120.2億円

   (中略)

13位:魔女の宅急便 36.5億円

14位:思い出のマーニー 35.3億円

  :メアリと魔女の花 32.9億円

15位:おもひでぽろぽろ 31.8億円

   (中略)

19位:風の谷のナウシカ 14.8億円

20位:となりのトトロ/火垂るの墓 11.7億円

21位:天空の城ラピュタ 11.6億円

このランキングを見て1番突っ込みたいところは、

「メアリと魔女の花」の売り上げ、ラピュタやトトロの3倍??!

ってところでした(笑)

あの、ジブリの名作たちを大きく超えてる!!

ですが、天空の城ラピュタやトトロが放映された1980年代は、

・ジブリ作品が今ほど世に認められていなかった

・アニメを見る大人が今より格段に少なかった

などの理由があるので、一概に比較はできません。

ランキング上位の作品はほとんど2000年以降の作品ですね。

こうして見ると、「メアリと魔女の花」は、千と千尋などのジブリ作品には敵わないものの、思い出のマーニーや魔女の宅急便などと同等の興行収入を得ていたことが分かります!

くろこ
くろこ

売り上げ的には悪くないけど、期待したほどではなかったかもね!

それでは、そんな「メアリと魔女の花」が、なぜひどいと言われているのか、理由を見ていきましょう!

メアリと魔女の花はひどい? ひどいと言われる理由7選

メアリと魔女の花を『ひどい』と感じる人たちは、大きく分けて3パターンあるようです。

①『メアリと魔女の花』はジブリではないと思っている人たち

②『メアリと魔女の花』はジブリ(の延長)だと思っている人たち

ジブリと関係なく一つの映画として評価する人たち

子供向けアニメ映画としての評価はそこまで低くないようです。

むしろ話が単純で分かりやすい分、子供受けはいいように思いますし。

メアリと魔女の花が『ひどい』と言われる具体的な理由7つを紹介します。

メアリと魔女の花が『ひどい』理由

1 オリジナリティがない(①の人)

 歴代ジブリ作品に及ばない(②の人)

3 単調で盛り上がりに欠ける(③の人)

4 疑問点が多すぎる(③の人)

5 公開前の期待が高すぎた(①②の人)

6 キャラクターに魅力を感じない(①~③の人)

7 声優がひどいう声も(③の人)

ひどい理由1 オリジナリティがない

「メアリと魔女の花」はジブリ映画とは別物だと思っている人にとって、本作はオリジナリティがないという評価が多かったです。

たしかにジブリ映画の1シーンを彷彿させるような描写が多々ありました。

例えば、

・空に浮かぶエンドア大学は、『天空の城ラピュタ』みたい

・魔法を解いたときの爆発シーンは、『天空の城ラピュタ』の『バルス!』そっくり

・エンドア大学の階段を登るシーンや赤毛の魔女の家が、『千と千尋の神隠し』に似ている

・魔法でメアリの神の色が変わったり、戦いのシーンは、『ハウルの動く城』を思い出す

・動物たちの群れが『もののけ姫』の動物に似てる

など、ちょこちょこ似てるポイントがありますね。

米林監督としては、わざとそうしたのでしょうが、一部の観客にとっては、

ジブリ作品の上澄みだけをすくって、つぎはぎしたような印象

になってしまいました。

あえてジブリ作品に寄せるのはいいとしても、

プラス、この作品独自のオリジナリティを出してほしかった!

というのが、ファンの正直な感想かもしれません。

くろこ
くろこ

ジブリに似ているシーンは確かに多かった!

ひどい理由2 歴代ジブリ作品に及ばない

『メアリと魔女の花』をジブリ作品の延長だと思っている人にとっては、歴代のジブリ作品には及ばないという評価がされました。

ジブリ作品の良さは、子供から大人まで楽しめるという点。

ジブリを大人が観て面白いと感じるのは、

・緻密に計算されたストーリー構成

・想像力を掻き立てられる壮大な世界観

・人間としての強さや芯がある主人公

・主人公とパートナーの深い絆

・魅力的なサブキャラクター達

・自然破壊や、戦争など、深く考えさせられるテーマ

・深層心理にまで踏み込んだ細かい心理描写

・童心に戻って楽しめるわくわく感

・人によって様々な解釈ができる余地

があるから、なんですよね!

一方、『メアリと魔女の花』は、ある意味単純です。

簡単に言うと、魔法の力を使って、悪い魔法使いから友達を救う物語

壮大な魔法の世界観が表現されるわけでもなく、深く考えさせられるテーマでもありません。

主人公メアリとピーターの関係も子供同士の友情

大人よりも子供に向けて作られた作品なんだと思います。

ジブリのように、大人向けの深みがある作品を期待した人にとっては、期待外れだったのかもしれません!

歴代ジブリ作品の延長にあるのではなく、そもそものコンセプトがジブリとは違う気がします。

くろこ
くろこ

子供向けファンタジーという点ではいいのかも?

ひどい理由3 単調で盛り上がりに欠ける

作品全体として、単調で盛り上がりに欠けていたという意見も多いようです。

その理由は大きく3つです。

・赤毛の魔女にスポットを当てていない

・メアリとピーターの関係性が希薄なのに、命をかけて助け合う姿に違和感

・敵キャラが怖くない(邪悪性に欠ける)

くろこ
くろこ

確かに、そこまで盛り上がった気がしない(笑)

赤毛の魔女にスポットを当てていない

『メアリと魔女の花』の最大の謎は、冒頭の赤毛の魔女は何者?という点ですよね。

それが実はメアリの大叔母だと判明します。

最大の種明かしのシーンにもかかわらず、描かれ方があまりに単調(笑)

観客のリアクションも、

『ええええええ~~!??そうだったの?!』ではなく、『あ、そうだったんだ。』で終わりそう(笑)

せめて、何かしら物語に変化をつけてほしかったのですね。

例えば、

実は、メアリが大叔母の血を受けた優秀な魔女だった、とか、

大叔母が魔法を失った理由が分かり、戦いのヒントを得る、とか。

でも、何もない(笑)

くろこ
くろこ

赤毛の魔女が、親族である必要あったのかな?

メアリとピーターの関係性が希薄なのに、命をかけて助け合う姿に違和感

前半、メアリとピーターがそこまで仲がいい描写はありませんでした。

友人、知人レベル。

『天空の城ラピュタ』のような運命的な出会いもなければ、『もののけ姫』のように絶対お互いを助け合いそうな予感もしません。

ところが!物語の最後の戦闘シーンでは、急にお互いのために命を懸けているので、この温度差に違和感を感じてしまい盛り上がれない人が多かったようです。

感情移入できないし、応援しづらい。

これは、私も感じました。

もう少し前半で、二人の距離感を縮めるエピソードがあれば、また違っていたのかなと思います。

敵キャラが怖くない(邪悪性に欠ける)

敵キャラのエンドア大学校長や科学者が怖くない(実は根っからの悪人でない)というのも、盛り上がりに欠ける理由です。

敵が恐ろしいほど、緊迫感は上がるし、ドキドキ感を楽しめるのですが、今一つでしたね。

あまり怖くないからドキドキしない。

『天空の城ラピュタ』の『ムスカ』のような残忍さや、『千と千尋の物語』の『顔なし』のようなホラー感が足りてないですよね。

かといって『もののけ姫』の『エボシ様』や『風の谷のナウシカ』の『クシャナ殿下』のように敵に魅力があるわけでもない。

やはり、敵キャラにも個性や魅力がないと、盛り上がりに欠けるようですね。

ひどい理由4 疑問点が多すぎる

『メアリと魔女の花』は、疑問が残るシーンが多い作品だと感じました。

原作が児童文学なので、多少ご都合主義な部分は仕方ないのかもしれませんが。

ただ、昨今は考察系の漫画や小説が流行っているので、複線や謎が回収されないとモヤモヤが残るんですよね。

例えば、

・赤毛の魔女が魔法を使えなくなった理由

・赤毛の魔女の髪や服の色が変わった理由

・猫たちが、ほうきの場所や『夜間飛行』の実を知っていた理由

・ほうきの魔法が切れたり使えたり、一貫性がない

・↑ 特に最後は、魔法の力が消えたのに、なぜほうきに乗れたのか

ここらへんの詳しい説明はありません。

ジブリ譲りの『解釈は観客に委ねる』という設定なのかもしれませんが、

疑問点が解消されないまま終わると、スッキリしませんよね。

よって、一部の観客から『設定が甘い』、『ご都合主義』などの批判が出ているのだと思います。

ひどい理由5 公開前の期待が高すぎた

映画公開前の期待値が高すぎたことも、ひどいと言われる要因だと思われます。

『メアリと魔女の花』は、

・スタジオポノックの記念すべき長編第1作目

・不朽の名作『魔女の宅急便』を彷彿させるキャッチコピー

・『魔女』や『魔法』のファンタジーテーマ

・ジブリ名作の良いところが詰め込まれた作品

・ジブリで20年修行を積んだ米林監督の集大成

などの前評判から、必然的にハードルがものすごく上がっていたと想像できます。

ハードルが高い分、なかなか超えられない。

正直、なんの前評判もない状態での公開であれば、ここまで酷評されなかったかもしれません。

ひどい理由6 キャラクターに魅力を感じない

キャラクターに魅力を感じないというのも、ひどいと言われる理由です。

特に、主人公メアリを好きになれないという口コミが多かったです。

・メアリが必要以上にドジに描かれて、観ていて不快

・理解できない行動にイライラしてしまう。

・感情移入しづらい

ピーターに関しては『いじわるに見えて実はいい人』くらいの説明しかないし、敵キャラの魅力も薄いです。

米林監督への批評として、

人物描写が稚拙

というのは、前作の『仮暮らしのアリエッティ』や『思い出のマーニー』でも言われていました。

もっと、キャラクターに魂を込めてほしいですよね。

ひどい理由7 声優がひどいという声も

声優がひどいという意見もありました。

『メアリと魔女の花』は、ジブリ経験を持つ俳優が多数起用されていました。

メアリと魔女の花の声優

・メアリ:杉咲花

・マダム・マンブルチューク(エンドア大学校長):天海祐希

・ドクターデイ(エンドア大学の科学者):小日向文世

・シャーロット(娘時代):満島ひかり

・シャーロット(祖母役):大竹しのぶ

・フラナガン(ほうき番):佐藤二朗

・バンクス(メアリ宅のお手伝い):渡辺えり

個人的には、そこまでひどいように感じませんでしたが、

やはり、俳優さんですからプロの声優には劣ります。

声の違和感も感じやすいと思います。

本作に限ったことではないですが、有名芸能人の起用は、話題にはなっても賞賛されることは珍しいです。

メアリと魔女の花はひどい? まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、『メアリと魔女の花』が『ひどい』と酷評されている理由について考察しました。

具体的にひどいと感じるポイントは、以下の7つでしたね!

メアリと魔女の花が『ひどい』理由

1 オリジナリティがない

 歴代ジブリ作品に及ばない

3 単調で盛り上がりに欠ける

4 疑問点が多すぎる

5 公開前の期待が高すぎた

6 キャラクターに魅力を感じない

7 声優がひどいう声も

個人的にこの作品は、子供向けファンタジーとしては面白く楽しめる作品だと思います。

まだ観ていない人は、ぜひチェックしてみてください!

以上です!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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