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2023年、大学陸上界で驚くべきニュースがありました。
『東海大の吉田響選手が、創価大学に転校した!』
というものです。
吉田選手は、2023年出雲駅伝、全日本大学駅伝2つの大会で5区区間賞を受賞しているエースランナーです。
そんな主力選手が急に転校するなんて、前代未聞!
なぜ吉田選手は転校してしまったのでしょうか。
理由を調べるうちに、2022年東海大学陸上部の闇が見えてきました。
そのため東海大陸上部は崩壊の危機だったようです。
今回は私が感じた東海大学陸上部の闇とは何か、また現在の東海大について解説します。
東海大学陸上部崩壊の危機
東海大学といえば、数年前まで常に箱根駅伝の上位に君臨していた強豪校でした。
2018年 総合5位
2019年 総合優勝
2020年 総合2位
2021年 総合5位
2019年には青学や駒澤を抑えて、総合優勝してるよ!!
ところが、、、
2022年 総合11位(シード権外)
2023年 総合15位(シード権外)
2024年 総合11位(シード権外)
2025年 予選会14位(落選)
2022年大会から、どんどん順位が下がりシード権を逃してしまっています。
なぜここまで急激に順位が下がってしまったのか…
理由は、近年、東海大学陸上部が崩壊の危機にあったからのようです。
ここからは、私が去年の東海大学陸上部に闇を感じたポイントを紹介します。
(あくまで個人的見解です。)
東海大の闇①第99回箱根駅伝 選手の欠場
まず1つ目の理由は、第99回箱根駅伝予選会で出場した選手が、
本戦で異常に欠場していた
ことです。
予選会を走ったトップ10人のうち、半数が2か月後のレースに出場していません!
予選会順位 | 名前(当時の学年) | 箱根駅伝本戦 |
26位 | 吉田響(2) | 欠場 |
47位 | 石原翔太郎(3) | 2区 |
49位 | 松崎咲人(4) | 欠場 |
58位 | 鈴木天智(1) | 欠場 |
81位 | 佐藤俊輔(4) | 補欠 |
101位 | 宇留田竜希(4) | 補欠 |
146位 | 竹割真(1) | 7区 |
161位 | 金沢有真(4) | 欠場 |
180位 | 入田優希(3) | 欠場 |
196位 | 杉本将太(4) | 5区 |
選手層が厚い大学だと予選と本戦では、走る選手を変えるのかもしれません。
もしくは、予選に合わせ過ぎて、本戦にベストな状態で臨めなかった?
それにしても多すぎない??
何かあったのかな?と思わざるを得ません。
東海大の闇②第99回箱根駅伝 アンカーの出迎えなし
2つ目の闇を感じた理由は、
第99回箱根駅伝のラスト
通常、どこの大学も最後はゴールの大手町に集まり、アンカーがゴールした際は、チームメイトが駆け寄り、支えたり抱きしめたりするものです。
喜び合ったり、一緒に悔しがったり、慰めたり。
ですが、東海大のアンカーがゴールした瞬間には、誰も待ち構えておらず!
疲労困憊の選手を支えたのは、まさかの駅伝係員!
え?チームメイトどこ行った?
東海大の闇を感じてしまいました。
東海大の闇③10人以上の退部者続出
最大に闇を感じたのは、第99回箱根駅伝後、
10人以上のメンバーが退部してしまった
ことです。
主に当時の2年生が多く辞めたようです。
冒頭に紹介した吉田響選手をはじめ、高校時代5000m全国7位の成績を残した徳丸寛太選手も退部していました。
徳丸選手は、以前ご自身のSNSでチームに対する不満などを投稿していました。
吉田選手も、退部の理由を『チームとの考え方の違い』だと言っていたので、チーム内に不和があったことは間違いなさそうですね。
東海大学陸上部崩壊危機の原因
2022年度、東海大陸上部に何があったのでしょうか。
第99回箱根駅伝の後、東海大陸上部の両角監督はこう語っていました。
4年生はすごく生真面目な子が多くて、自分たちの理想とするワンチームはこういうものだというのを強く打ち出したんです。たとえば私生活から厳しく管理していこうとしたのですが、2、3年生とかの賛同を得られず、反発されていました。
web Sportivaより引用
第99回大会では4年生が中心となって、私生活から厳しくチームの底上げを行おうとしたんですね。
ただ、下級生から反発があり、チームが1つにまとまらなかったようです。
この記事によると、一部練習に対して意欲的でない選手もいたようです。
原因① 上級生と下級生で内部分裂
当時の2年生が多く辞めてしまったということから、吉田選手たち当時の2年生と上級生で考え方に相違があったのかもしれません。
箱根駅伝で『山の神』を目標に頑張っていた吉田選手や、ライバルのように競っていた徳丸選手が自ら退部するとは、よっぽどの事態ですよね。
『東海大学中長距離ブロック応援スレ』という5チャンネルなどによると、一部の上級生が
・箱根駅伝直前に夜中までどんちゃん騒ぎ
・箱根駅伝の翌日には飲んで朝帰り
・ツイッターやインスタグラムなどSNS三昧
などを行っていたという情報がありました。
真意のほどは不明です!!
ですが、もし仮に本当だとすると、真剣に練習に取り組んでいる選手には受入れ難いでしょう。
練習に対する、個人の意識の高低差がめちゃくちゃ激しそうですね。
原因② エースの孤立
東海大学には、2024年3月まで石原翔太郎という主力選手がいました。
石原選手は、大学1年生の時から駅伝でトップの走りを見せており、東海大学のエースでした。
・大学1年生のとき全日本大学駅伝で4区区間新記録を達成!
・箱根駅伝では3区区間賞。
・大学3年生のとき、全日本大学駅伝3区区間賞。
・箱根駅伝では、4区で9人抜き!
けれども、実態として東海大学は石原選手頼りの状態になってしまっていました。
第99回大会のあと、石原選手はこう語っていました。
自分はふだんはひとりで練習をしているんですが、そこに誰もついてこない。
web Sportivaより引用
衝撃ですよね。
エース選手が1人で練習して、そこにチームメイトが続かないというのは。
レベルの高い選手の背中を追いかけ、競い合うことでチームのレベルも引き上げられるのに、それを行おうとしない。
もったいないというかなんというか。
ちょっと歪な練習風景ですよね。
原因③ 監督の指導方法のずれ
こうなってくると、監督は何をしていたんだ!という気がします。
東海大学の両角監督は、実績のある名監督ですが、自身の指導方針に迷いがあったそうです。
(私は)自分の考えていることをそのまま学生にぶちまけて、少しビビらせながら緊張感のある指導をしてきました。でも、今はそれじゃ選手はついてこない。自分が受けてきた指導と今やらないといけない指導がうまくかみ合っていないのをすごく感じています。
web Sportivaより引用
少し昭和感のある厳しいタイプの監督なのでしょう。
時代に合わせて、現代の若者を伸ばせる指導方法にシフトしないと、選手たちには響かないということでしょうか。
いずれにしても、監督自身も自分の指導が上手くいっていないと感じていたようです。
2023年東海大陸上部の再生
どうやら、2022年度の東海大陸上部はものすごく暗黒期だったようです。
チームの雰囲気の悪さが、結果にも繋がってしまいました。
けれども!
2023年度から、東海大のチームは生まれ変わろうとしています!!
チーム内のコミュニケーションアップ
2023年度になってからチーム内で改革が行われていったようです。
まずは、定期ミーティングでチーム内のコミュニケーションをアップ。
全体のミーティングの他に学年別でもミーティングを行い、個々の意見を出し合うそうです。
練習前には円陣を組んで、みんなで気合いを入れる。
そうすることで、チーム内の雰囲気も格段に良くなってきたようです!
石原軍団の誕生
エースであった石原選手のまわりに仲間が集まるようになってきました。
後輩たちも石原選手から学びたいと一緒について走るようになり、エース1人で練習することはあまりなくなったようです。
監督が強制したのではなく、選手たちが自主的に動いているようです。
石原選手は2024年3月に東海大学を卒業した後、現在はSGホールディングス陸上部に所属しています。
次エース候補の誕生
また、次世代のエース候補が育ってきました。
当時2年生だった花岡寿哉選手がどんどん成績を伸ばし、石原選手と並んでチームを引っ張る存在になっていました。
花岡選手が、石原選手から学ぼうとする姿勢がチームにもいい刺激を与えているようで、周りも続いたようですね。
第100回箱根駅伝の予選会では見事予選突破を果たしましたが、本戦では総合11位とシード権は逃しました。
第101回箱根駅伝予選会では惜しくも総合14位と、箱根駅伝本戦への出場を逃しました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、東海大学陸上部の闇と称して、
2022年度東海大学陸上部で何が起きていたのか
を調査しました。
東海大学がここ数年順位を落としていたのは、チーム内でのいざこざが原因だったようですね。
第99回箱根駅伝の直後、主力の吉田響選手をはじめとする有望な選手が多数退部し、危機に面した陸上部ですが、現在では個々のチームメンバーの意識の高まりを感じます。
また以前の強豪『東海大学』に戻れるよう踏ん張ってほしいですね!!
残念ながら、第101回箱根駅伝予選会14位と落選してしまいましたが、引き続き応援していきましょう!!
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