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『窓ぎわのトットちゃん』が、アニメ映画化されましたね!
最近になって、この映画の原作がタレントの黒柳徹子さんの自伝だと知りました!!
調べてみると、すごいですね!!!!
なんと、
戦後最大のベストセラーなんだそうです!!!
気になって読んでみたんですが、たしかに名作でした!!間違いない!!
でもでも!!!
なぜそんな爆発的に売れたんだろう??
という疑問が湧きました。
たしかに感動的だし、児童文学として人気もあるでしょう。

でも、ハリーポッターより売れるほど??
(注)ハリポタファンです。
トットちゃんの内容を批判する気は全くないんですが、なぜこんなに売れたのか!?
気になったので、その人気の理由を徹底考察しました!!
ぜひ最後までお読みください!
窓ぎわのトットちゃんとは
窓ぎわのトットちゃんとは、黒柳徹子さんの幼少期を綴った自伝です。
つまり『トットちゃん』とは、黒柳さん自身のことなんですね!
なぜお名前が徹子なのに、トットちゃんなんでしょうか?
本人が舌足らずで名前の「徹子(てつこ)」を「トット」と発音していたことや、「ちゃん」も自分の名前と思っていた事にちなむ。
wikipedia調べ

トットちゃんは、自分で呼んでた名前なんだね!
窓ぎわのトットちゃん なぜ窓ぎわ?
「窓ぎわ」とは、出版当時はリストラ予備軍のサラリーマンのことを「窓際族」と呼び出した時期であったためと、著者自身がトモエ学園に移る前に登校していた区立小学校で、チンドン屋を呼び込むために、授業中に窓の傍に立っていたことなどから付けられた。
wikipedia調べ
『窓ぎわ』の由来は複数あるようです。
トットちゃんは、今では考え難いですが、小学校1年生のときに退学させられます。
リストラ予備軍の『窓ぎわ族』と、退学予備軍の自分をかけてるんですね!!
また、チンドン屋を教室に呼び込むために、いつも窓際に立ってるからというのもあります。
まぁ先生からしたら、大迷惑ですよね(笑)
あと、普通の小学校にあまり馴染めていなかったこともあり、
『いつも窓ぎわにいた子供』というニュアンスではないでしょうか?
窓ぎわのトットちゃん あらすじ

お転婆で落ち着きがないトットちゃんは、小学校を退学になります。
新たに通うことになった『トモエ学園』は、個人を尊重する自由な校風でした。
子どもたちは、席も時間割も自由で、自分の好きな場所で自分のペースで学べるといった感じ。
そこでトットちゃんは、『小林宗作』校長先生に出会います。
小林先生は、決してトットちゃんを問題児扱いせず、その個性を尊重してくれます。
『君は、本当はいい子なんだよ。』
この言葉がトットちゃんの胸に刺さり、のびのびと学校生活を送ることができました。
その後、戦争が始まり、トモエ学園は焼けてしまい、トットちゃんは疎開します。
暗く厳しい社会情勢の中、トットちゃんはまた校長先生と再会できる希望を胸に物語は終結します。
窓ぎわのトットちゃん 売上

トットちゃんの発行部数は、こんな感じです!
- 日本で800万部
- 中国で1000万部
- 世界累計で2500万部
これだけだと、どれくらいすごいのかピンとこない人もいるでしょう。
ちなみに、『ハリーポッターと賢者の石』の日本での発行部数は510万部。
夏目漱石の『こころ』や川端康成の『雪国』を抑えての1位です。
世界で1番売れた本は『聖書』だそうですが、日本だとトットちゃんがトップなんですね!
トットちゃんがどれだけすごいか分かりますよね!!!
日本史上最強に売れた本であることは間違いありません!!
窓ぎわのトットちゃんが売れた理由
窓ぎわのトットちゃんは、なぜこれほど売れたのでしょうか?
売れに売れた理由は、以下の4つだと考えます。
・黒柳徹子のタレント性
・時代背景による
・児童文学書として普及
・メディア戦略のおかげ
売れた理由① 黒柳徹子のタレント性

第一には、黒柳徹子さんが芸能人で有名だったからだと思います。
当時、黒柳さんは女優として活動しながら、『徹子の部屋』をはじめ紅白の司会業などマルチに活躍していました。
知名度も高く、当時から不思議ちゃんの彼女の自伝は、ファンでなくても興味は湧きます。
また、今のようにネットでなんでも調べられる時代ではないので、知りたければ本を買うしかありません。
1976年から続く『徹子の部屋』のおかげで、黒柳さんの存在は老若男女に認知されており、興味を持ったファン層の売上は継続的だったと思われます!!!
有名人や政治家の著書は、ゴーストライターが書いたものが多いそうですが、『窓ぎわのトットちゃん』は、完全に黒柳徹子さんの自筆です。
他人が代筆したものより、100%本人が書いたものの方が興味が湧きます!
売れた理由② 時代背景による

黒柳徹子さんは、著書『小さいときから考えてきたこと』(2001)で、ご自身が発達障害であることを認めてらっしゃいます。
今でこそ、自閉症やADHD(注意欠如・多動性障害)は当たり前のように認知されてますけど、トットちゃんが発行された1980年代には、まだはそういった知識は知られていません!
当時トットちゃんのような子は、ただの問題児ですよね。
通常なら、廊下に立たされたり、先生に叱られたり。
けれども、そういった子供を従来の枠にはめず、個性として尊重する『トモエ学園』の方針が、世間的にセンセーショナルだったのかなと思います。
同じような子の問題に悩む親や先生にとっては、斬新で希望が持てる内容だったのではないでしょうか。
時代が進むにつれ、発達障害についても知識が広まり、子どもの保育や教育についても多様になってきました。
そんな中で、『窓ぎわのトットちゃん』が保育者・教育者のための教材として活用されているようです。
確かに、作中の小林先生の教育に対する情熱やアイディアは素晴らしく、学ぶところは多いにあります。
保育者・教育者たちに、教材として購入されるのであれば、売上UPもうなずけます。
売れた理由③ 児童文学書として普及

トットちゃんの本の表紙や、挿絵は、絵本作家として有名な『いわさきちひろ』さんが描いています。
彼女の描く絵本は、今でも子育て界ではめちゃくちゃ人気です!!
子供を持つ親なら、必ず一度は目にしたことがあるでしょう!
私も、『あかちゃんのうた』や『おふろでちゃぷちゃぷ』など買いました!!
いわさきちひろの絵⇒子供向け良本!というイメージが定着しています(笑)
いわさきさんの表紙にしたことで、子を持つ親たちの購買意欲は大いに刺激されたと思います!
『窓ぎわのトットちゃん』で検索すると、読書感想文に関する記事がたくさん出てきました。
ということは、小学生・中学生の多くが、学校の読書感想文を書くための本として選んでいるのでしょう!
教育者だけでなく、子どもたちの間でも広く読まれているんですね!!
売れた理由④ メディア戦略のおかげ

1970年代に入ると、ベストセラーを「つくる側」の手法には大きな変化が生じました。テレビなどが発達した文化状況に対応して、出版側が主体となってメディアミックスなどを仕掛ける戦略が採用されました。
国立国会図書館より引用
ちょうどトットちゃんが発売された1980年代は、テレビなどのメディアを通して販売を促進する活動がピークだったようです!
70年代以前はテレビがまだ普及していないし、90年代以降はインターネットの登場で本自体の売上が減退していきます。
すごくいい時期に発売されたんですね!
『窓ぎわのトットちゃん』は、著者のタレント性や話題性も抜群、内容的にもセンセーショナルですから、メディアを通して大々的に宣伝されたのでしょう!!
これは、売れるわけです!
トットちゃんは、メディア戦略時代に生まれたからこそ、ベストセラーまで押し上げられたんですね!
窓ぎわのトットちゃんの売上の使い道

『窓ぎわのトットちゃん』の売上によって、黒柳さんはどれほどの収入を得たのでしょうか?
ざっくりではありますが、10億以上とも言われています。
なんと黒柳さんは、この売上を全額寄付されてます!!
この売上金で、身体障害者のための『トット基金』を立ち上げ、日本ろう者劇団とトット文化館の運営をされているそうです。
どちらも、耳が聞こえる人も聞こえない人も一緒になって活躍できる場を提供しています。
素晴らしいですね(泣)!!!
こういった黒柳さんの人柄こそが人気の秘訣なんでしょうね。
まとめ
今回は、日本で1番売れている『窓ぎわのトットちゃん』が、ここまで売れた要因を調べてみました。
内容はもちろんのこと、黒柳徹子さんのブランド力、時代背景、様々な読者層、メディア戦略、など複数の要因が合わさって、戦後最大のベストセラーという記録を作り上げたのだと分かりました!!
更に、その売上を寄付して慈善活動にも熱心な黒柳さんの姿勢が、更に多くの読者を集めているのだろうと思います!!
いかがでしたでしょうか?
気になる人はぜひ『窓ぎわのトットちゃん』読んでみてください!
