ためかつブログ

『プリンセスと魔法のキス』人気がないのはなぜ?名作なのに知名度が低い理由

2023年12月の金曜ロードショーで『プリンセスと魔法のキス』が放送されましたね!

私も昔一度観ましたが、思いの他ストーリーも音楽も良く、非常に面白かったという印象です。

くろこ

『プリンセスと魔法のキス』ってすごく名作だよね??

・・・と個人的には思ったのですが、その割にこの映画、知名度低くないですか?

塔の上のラプンツェル』や『アナと雪の女王』などに比べると圧倒的に人気がない気がします。

ディズニーのキャラクターグッズでも、本作のプリンセス『ティアナ』はなかなか見かけません。

くろこ

こんなにいい映画なのに、なんで人気ないの??

そこで今回は、

名作にもかかわらず『プリンセスと魔法のキス』が人気がない理由8選

を紹介します!

個人的には非常におすすめの映画なので、ぜひチェックしてみてください!!!

『プリンセスと魔法のキス』とは?

『プリンセスと魔法のキス』は、米国で2009年、日本では2010年に公開されたディズニー49作目の長編映画です!

『ムーラン』以降、久々のプリンセス映画です。

『カエルになったお姫様』という小説がもとになった作品ですが、主人公は黒人で、舞台を米国ルイジアナ州のニューオリンズにアレンジされています。

『プリンセスと魔法のキス』あらすじ

ネタバレ含みます。

本作の主人公『ティアナ』な料理上手な女の子で、自分のレストランを開くことが夢です。

ある日、友人の舞踏会で、魔法でカエルの姿を変えられた王子様に遭遇します。

王子様は「プリンセスとキスをすると人間の姿に戻れる」らしく、ティアナをプリンセスと勘違いした王子(カエル)がティアナにキスするのですが、(ティアナはプリンセスではないので)ティアナもカエルになってしまいました!

ここから二人のカエル生活が始まるのですが、最後はお互いを好きになります。

カエル姿で結婚式を挙げキスをしたところ、人間の姿に戻れます。(←王子様と結婚したのでティアナもプリンセスになったという理解です。)

その後二人は、力を合わせてティアナの夢だったレストランを開くという結末です。

『プリンセスと魔法のキス』見どころ

『プリンセスと魔法のキス』の見どころは、以下の3つです!

・人種の多様性を示した作品であること

・単純なシンデレラストーリーでないこと

・悪役キャラが魅力的なこと

見どころ① 人種の多様性を示した作品

『プリンセスと魔法のキス』は、主人公がディズニー初の黒人の少女です。

また、物語の舞台が、奴隷制度の中心地だった米国ルイジアナ州のニューオリンズであることです。

西洋のプリンセスばかり扱ってきたディズニーがついに、黒人のプリンセスを誕生させました!

けれども、作品中で実際あった黒人差別が扱われていない!などの批判もあったそうです。

見どころ② 単純なシンデレラストーリーでない

ディズニー映画のほとんどは、主人公が王子様と結婚することがゴールになっていますが、『プリンセスと魔法のキス』は違います!

王子様と結婚はするものの、あくまで主人公『ティアナ』の夢を叶えることがゴールです。

他のプリンセス映画とは、そこが大きく違う点ですね!

主人公が生まれつきのプリンセスではないし、たくましい!

見どころ③ 悪役キャラが魅力的

『プリンセスと魔法のキス』には、悪役でドクター・ファシリエという人物が登場するのですが、このキャラがめちゃくちゃ魅力的です(笑)

怪しくてハンサムな魔法使いで、セクシー&危険な魅力満載です。

正直、ファリシエを観るためだけでも、鑑賞する価値はあります!

『プリンセスと魔法のキス』は本当に人気がない?

割とディズニー好きな友人3人に『プリンセスと魔法のキス』を知っているか(観たことがあるか)聞いてみました。

友人A

タイトルを聞いたことはあるけど、観たことはないよ。

友人B

分からない。それってディズニー映画だっけ?

友人C

観たことないけどなんとなく分かる。カエルの話だよね?

くろこ

誰も観たことないんかい!

残念ながら、私の周りでは観たことある人がいませんでした。

ちなみに、シンデレラやアラジン、ライオンキング、アナ雪などの有名な作品は観たことがあるそうです。

やはり、他のディズニー映画に比べると知名度は低そうです。

これは、内容どうこうより、まず作品として知られていない気がしました。

『プリンセスと魔法のキス』興行収入

『プリンセスと魔法のキス』の世界の興行収入は2.6憶ドル(日本円で279憶円)でした。

ちなみに日本国内での興行収入は、4.6憶円だったそう。

規模感がちょっとわからないですね。

他のディズニープリンセス映画と比較するとこんな感じ。

<世界の興行収入>

1 アナと雪の女王:12.7億ドル(1377億円)

2 塔の上のラプンツェル:5.9億ドル(634億円)

3 アラジン:5.0億ドル(538億円)

4 美女と野獣:4.2憶ドル(452億円)

5 白雪姫:4.1憶ドル(441億円)

6 シンデレラ:2.6憶ドル(279億円)

6 プリンセスと魔法のキス:2.6憶ドル(279億円)

8 眠れる森の美女:5160万ドル(55億円)

『アナと雪の女王』のぶっちぎり感が半端ないですね(笑)

白雪姫、シンデレラ、眠れる森の美女は、公開されたのが1960年以前なので、本作は最近のプリンセス映画にしては、興行収入は低いことが分かります。

『プリンセスと魔法のキス』人気がない理由8選

プリンセスと魔法のキスが、ラプンツェルやアナ雪ほど人気がない理由は以下の8と考えます。

人気がない理由

  • 主人公の容姿に魅力を感じにくい
  • プリンセスが人間の姿をしていない
  • カエル自体を好きじゃない層
  • 少女向けのタイトル(男性が敬遠する)
  • 作品が手描きの2D
  • 物語の原作に馴染みがない
  • 舞台のニューオリンズに馴染みがない
  • 日本語吹替に有名人が起用されていない

理由① 主人公の容姿に魅力を感じにくい

主人公ティアナは、ディズニー初の黒人プリンセスです。

ただ、残念ながら日本の子供たちにとって、アフリカ系アメリカ人の容姿に馴染みがなかったのだと思います。

2023年の現代でも子供たちがイメージする代表的なお姫様はシンデレラや白雪姫など。

西洋のお姫様が人気ですよね。

人気のリカちゃんやプリキュアを見ても、色が白く、明るい髪の色のキャラクターばかり。

日常的に黒人と接する機会がほとんどないため、『ティアナ=プリンセス』と認識しづらかったのが理由の1つかなと思いました。

理由② プリンセスが人間の姿をしていない

作中、ティアナも王子様も魔法でカエルの姿に変えられてしまいます。

そして物語の7~8割方カエルの姿で過ごします(笑)

私も子供のころプリンセスファンでしたが、観ててうっとりするような美しいお姫様に憧れました。

お姫様と王子様の素敵なラブストーリーが観たいのに、なんでカエルのラブストーリー?!

普通にお姫様を観たい人にとっては、その点不満かもしれません。

物語自体はとても面白いです!!

理由③ カエル自体を好きじゃない層

カエル自体が苦手という層が一定数います。

嫌いというほどではないけど、カエルの話をあえて観たいとは思わない。

この気持ちは少し分かります。

原作は『The Princess and the Frog』で、直訳すると『お姫様とカエル』です。

もしかしたら邦題は、この考えもあってカエルを全面に出さないタイトルにしたのかな?という気もします。

理由④ 少女向けのタイトル(男性が敬遠する)

タイトルが少女向けすぎるのも人気が出なかった理由の一つと考えます。

『プリンセス』『魔法のキス』というワードからは少女向けファンタジーの予感しかしません。

男性の多くは敬遠してしまうでしょう。

例えばディズニーのプリンセスものでも、『アラジン』や『美女と野獣』などは、男女に人気があります。

邦題が少し乙女チックになりすぎている感がありますね。

理由⑤ 作品が手描きの2D

『プリンセスと魔法のキス』は完全手描きで、CGが使われなかったようです。

ディズニーがピクサーと共同制作を初めてから、ディズニー映画もCGが使われ立体的な映像に変わりました。

1995年のトイストーリーが初の長編フルのCG映画として有名ですね。

ただ、手描きの2D技術も残したいというトップの考えで『プリンセスと魔法のキス』はCGなしにしたようです。

トイストーリーやファインディングニモのようにフルCGのピクサー映画が人気だったので、手描きの2D映画は味気なく感じてしまったのかもしれません。

理由⑥ 物語の原作に馴染みがない

物語は『カエルになったお姫様』という小説が原作になっています。

(プリンセスと魔法のキスは)作家E.D.ベイカーのジュブナイル小説『カエルになったお姫様The Frog Princess)』を基にしている他、グリム童話『かえるの王さま』を劇中話に引用したりパロディとして使用している。

wikipediaより引用

私は、この原作の絵本を読んだことがありましたが、一般的にそこまで有名ではないと思います。

シンデレラや、白雪姫、アラジンなどに比べると圧倒的に原作の知名度は劣ります。

原作に馴染みがないと、興味が湧きにくいかもしれません。

理由⑦ 舞台のニューオリンズに馴染みがない

『プリンセスと魔法のキス』は、原作の舞台をアレンジして、米国ルイジアナ州のニューオリンズが舞台となっています。

ニューオリンズってそもそもどこ?という人も多いはず。

北アメリカの南部にありますが、日本人にはあまり馴染みがありません。

西洋プリンセスが人気のため、フランスパリや英国が舞台の作品に比べてとっつきにくかったのかもしれません。

理由⑧ 日本語吹替に有名人が起用されていない

『プリンセスと魔法のキス』は、吹き替え声優に有名な芸能人が起用されませんでした。

ディズニー作品の有名な芸能人の吹き替えでいえば、

・『塔の上のラプンツェル』ラプンツェル:中川翔子さん

・『アナと雪の女王』アナ役:神田沙也加さん

・『アナと雪の女王』のエルサ:松たか子さん

松たか子さんが日本語版で歌った『ありのままで』という曲は有名ですよね。

芸能人が声優は批判があることも多いですが、これらの吹き替えは成功例じゃないかと思います!

本作は、この点で話題性を集めることはできませんでした。

『プリンセスと魔法のキス』人気がない理由まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、『プリンセスと魔法のキス』が名作なのに人気がない理由8選を紹介しました。

繰り返しますが、本作、内容は非常に面白いです!

にもかかわらず人気が出なかった理由は、以下の8つだと考えます。

『プリンセスと魔法のキス』人気がない理由
  • 主人公の容姿に魅力を感じにくい
  • プリンセスが人間の姿をしていない
  • カエル自体を好きじゃない層
  • 少女向けのタイトル(男性が敬遠する)
  • 作品が手描きの2D
  • 物語の原作に馴染みがない
  • 舞台のニューオリンズに馴染みがない
  • 日本語吹替に有名人が起用されていない

本作のファンとしては残念ですが、少しでも知名度が上がると嬉しいですね。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

モバイルバージョンを終了